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2018.01.10 ドクターから一言 第28回「肺炎ワクチンについて」

新型インフルエンザの流行が大きな問題ですが、例年冬場にインフルエンザが流行すると肺炎を併発して亡くなる方が増加します。
新型インフルエンザの流行はややピークを過ぎた感がありますが、季節性インフルエンザの流行はこれからで、肺炎はこれからが警戒期と言えるでしょう。
肺炎は様々な細菌、ウイルスなどで起こりますが、細菌性が重症化しやすく、そのうち肺炎球菌性が2/3を占めます。
やっかいな事に肺炎球菌はその5割近くが耐性菌となっており、抗生剤が効きにくい難治性となっています。
このため予防が大事となりますが、大変有効なワクチンがあります。
1回接種で5年間の有効期間があり、副作用もほとんどみられません。
従来は一生に1回と接種制限されていましたが、昨年の秋から、前回から5年以上間隔があると2回目接種も可能となりました。
せっかくの機会なのでできるだけ多くの高齢の方が接種されるようお勧めします。