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2017.11.15 ドクターから一言 第27回「インフルエンザはカゼではありません!」

今年もインフルエンザのシーズンがやって来ました。
これは空気が冷え乾燥すると、インフルエンザウイルスが長時間空中に漂いやすくなるためです。
インフルエンザは一般のカゼの重いものと誤解されがちですが、人体に与えるダメージ、爆発的流行、致死的合併症等の点で一般のカゼとは大きく異なります。
症状は突発する高熱、悪感、頭痛、筋肉関節痛などが数日続き、合併症として怖いのは5歳以下の小児では脳症、高齢者では肺炎で共に致命的なことがあります。
高齢者では発熱が軽い場合、手当てが遅れて肺炎となることがあり、注意が必要です。
有効な予防法としてワクチン接種があり特に65歳以上、心臓、肺、肝臓、腎臓の悪い方、糖尿病や免疫力の低下している方には強く勧められています。
発症した場合は、数分で判定できる迅速診断キットにて判定し、48時間以内であればタミフル、リレンザ等の抗インフルエンザ薬が有効ですのでできるだけ早めの受診が肝心です。
また一般的な解熱剤は重大な副作用を起こす事があり、素人判断は危険で、必ず医師にご相談ください。
その他留意点として十分な栄養、休息、睡眠を取り、人混みは避け、帰宅後のうがい手洗い、加湿により空中のウイルスを落とすなどが重要です。
うがいはお茶や紅茶でするとより有効とも言われています。
皆さまどうぞお大事に。