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2016.06.10 ドクターから一言 第5回「心臓病を防ぐ工夫」

ここ数日めっきり冷えてきましたが、これからの季節カゼと共に増加するのが心臓発作です。
この予防について考えてみましょう。

1、活性酸素を減らす工夫を
活性酸素は非常に殺菌力が強い消毒薬で体内の異物や細菌の除去に使われ、使用後はすぐ中和される必要があります。
ちょうど超強力殺虫剤といったところですが、これが増えすぎたり中和剤が減ると血管をどんどん傷めてしまいます。
これを防ぐには活性酸素が増える事、即ち喫煙、ストレス、過度の運動や紫外線を避け、中和剤、すなわちベータカロチンやビタミンC、Eを多く摂ることです。
ベータカロチンは緑黄色野菜に多く含まれます。

2、高血圧を防ぐ
塩分1日7g以下とし、睡眠不足等に注意。

3、肥満を防いで、定期的に軽い運動を
アルコールは酒なら1合、ビールなら中ビン1本程度で、間食、甘いフルーツ、揚げ物は控え、食物繊維の多いものをよく噛んで食べましょう。
1日30分程度歩きましょう。
ただし連続して30分歩けない方は10分ずつ3回に分けてもかまいません。

4、良質の脂肪を
魚に多く含まれるエコサペンタエン酸は動脈硬化を防ぐ良質の脂肪です。
このため動物性たんぱく質として肉よりは魚を心がけましょう。