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2016.04.20 ドクターから一言 第2回「クスリの飲み合わせについて」

読者の皆様の中には種々の病気で何種類かのお薬を飲んでおられる方がいらっしゃると思いますが、飲み合わせによっては副作用が出ることがあります。
各々の薬については紙面の関係もあり詳しく書けませんが、以下のお薬は比較的飲み合わせの不都合なお薬が多く、併用薬に注意が必要です。
なかでも水虫のお薬のイトリゾール、アセナリン、リサモールなどの消化管運動改善薬、マクロライド系抗生剤、トリルダンとヒスマナールの抗アレルギー薬は重大な副作用を生じることがあります。

また経口血糖降下剤、スタチン系コレステロール降下剤、血栓予防薬のワーファリン、抗不整脈剤のうち、la群に分類されるもの、気管支拡張剤のテオフィリン、抗結核剤のソファンピシンなども割と相互作用のあるお薬です。
また最近話題のバイアグラも冠動脈拡張作用のあるお薬を併用した場合、急死する例が報告されており併用禁忌です。

ニューキノロン系抗菌剤は鎮痛解熱剤と併用すると痙攣が起こることがあり、市販の風邪薬を飲んでいる場合は必ず医師に教えてください。
また、血圧降下剤のカルシウム拮抗薬や抗不整脈剤などはグレープフルーツに含まれる物質により、お薬の血中濃度が上がりすぎてしまいます。
また、アルコールと睡眠剤との併用も危険です。
いずれにしても御自身のお薬を知ることと主治医と良く相談することが相互作用を防ぐには最も大事なことです。