2008年から医療保険制度が激変し、後期高齢者医療制度が開始され、医療現場のみならず患者様も大変混乱し困っておられることと思います。
これに加え病床の削減や入院日数短縮の目的が、医療費抑制にあるのは皆様ご承知の通りです。
この流れの中で、患者様を病院から自宅や施設で看る、看取る方向に変わりつつあります。
通院困難や寝たきり、認知症で入院中の方や、終末期の方などが対象とされています。
実際年間死亡者数の8割以上は病院死で、自宅死はわずか12%で、国はこれを25%に増やすことを目標としています。
ただ経済的理由だけでなく、終末期の調査で自宅での最後を希望する方が6割を占めるのも事実です。
もちろん自宅や施設で療養したり、最後を看取るのは大変なことです。
これを24時間体制で医療面からサポートするのが在宅療養支援診療所の役割です。
個々の患者様についてケアマネジャー、訪問看護師、ホームヘルパー、施設との連携を取りながら診療していきます。
また実際問題として1人の医師が1年中24時間対応することは困難なことから、複数の医師がグループを組み、洩れのないよう体制を整えている例もあるようです。
それぞれの専門が違うと患者様のいろいろな変化に対応できるというメリットもみられるようです。
在宅医療についてお尋ねになりたい方は、一度近隣の在宅療養支援診療所にご相談に行かれるのも良いかと思われます。